Iz Over the Rainbow: A Hawaiian Tribute Israel Kamakawiwo'ole

採取地:タワーレコード(@名駅近鉄パッセ)

  • Iz Over the Rainbow: Hawaiian Tribute Israel

    Iz Over the Rainbow: Hawaiian Tribute Israel

    Israel Kamakawiwo'ole (IZ) のトリビュートアルバムです。
    トリビュートアルバムって、最近たくさんでていますが、難しいな、と思うのは、リスナーはどうしてもオリジナルと比べちゃうこと。このあたりをどう上手く処理するか、がトリビュートアルバムの抱える大きな課題だと思うのですが、決して悪くない演奏なのに、このあたりを失敗しちゃったな、というのが、このアルバムでした。即ち、天才IZに、オリジナルと全く同じ曲アレンジで勝負して、全てで完敗しちゃった感じ。リスナーとしては、何のためにこのアルバムを買ってまで聴いたのか分からない、強いて言えば、オリジナルの良さを再確認する感じ。
    たぶんオリジナルを知らない、あるいはIZのファンじゃない方が聴けば、結構いいアルバムだと思うのですよ、演奏もしっかりしているし。でも、買うのはIZのファンがほとんどだと思うので、そういった意味で戦略をミスったアルバムでした。
    ただ、オリジナルからほとんど外れない忠実なアレンジであえてアルバムを出す、冒涜しない感じ、というIZはやっぱり愛されているんだなぁ、という気持ちにはさせてくれます。その点は好感。

    余談。この対極のトリビュートアルバムというと、矢沢永吉のトリビュートアルバムのHOW TO BE BIG。びっくりするくらい愛がなくて、聴き応え満点。