カウンセラー 松岡圭祐

3月8日読了
★★★★☆
嵯峨敏也主人公の「催眠」シリーズ最新作。シリーズとはいえ、これだけで独立して読めます。
松岡さんの作品といえば、ケレン味たっぷりの読者サービスを意識したアクションですが、今回はそういった面は若干抑え気味に、落ち着いたサスペンスになっています。催眠シリーズだからかな。すっきり感はないけど、しっかり余韻が残りました。これが、本来の松岡さんの持ち味なのかも。常に正論を振りかざすのは、少年少女読者を意識するからか。その分、ちょっぴり安っぽい感じになっているのは、千里眼シリーズも含め、ちょっと残念。